プレゼン原稿の作り方〜一言一句用意しても自然な話し方になるコツ〜

 
私の開催している「スピーチトレーニング」は、朗読教室ではないので、朗読の練習をすることはあまりありません(朗読をする時もありますが、ただ読むのではなく、朗読テクニックのどこをどう発表に生かすのか、という話をセットでしています)。
 
プレゼンもスピーチも、朗読になってしまうと、それはまるで「ひとりごと」。しっかり相手に「話しかける」話し方をすることが大事です。
  
しかし、「原稿がないとつらい」という方もたくさんいらっしゃいます。私もそうでした。一言一句書いていないと、言葉が飛んでしまい、しゃべりを続けられなくなり、パニックになって涙が流れてくる、という経験があります…一度や二度ではなく、何度も…。
 
そんな、原稿がないとつらい方におすすめしているのが、「話し言葉変換」。前回は「話し言葉とはなにか」をお伝えしましたが、今回は、「話し言葉変換」の具体的な方法として、すぐにできる3つのテクニックをご紹介します。
 
 

■話し言葉変換その1:「~はですね、~なんですけれども」■
 
ひとつめは「~はですね、~なんですけれども」です。
 
話し言葉にはさまざまな特徴がありますが、そのひとつが
・「ね」のような文中の終助詞(間投助詞)が入ること
です。
この特徴をあえて表現するために、主語の次に「ですね」を入れます。
 
また、話し言葉の特徴として
・撥音化(語や文の一部が「ん」に置き換わる現象)
・文を構成する要素間の整合性の欠如
もあるため、文末の「です」や「ます」を「なんですけれども」に変えます。
 
 

例①書き言葉→話し言葉
「今日は新商品をご紹介します」
→「今日はですね、新商品のご紹介なんですけれども」

 
例②書き言葉→話し言葉
「現在の市場には、〇〇の課題があります」
→「現在の市場はですね、〇〇の課題があるんですけれども」

 
例③書き言葉→話し言葉
「顧客のニーズにお応えするために、新しいアプローチが必要です」
→「顧客のニーズにお応えするためにですね、新しいアプローチが必要なんですけれども」

 
 
 
なお、「話し言葉変換」は、「これだけが正解」という変換方法はなく、上記の例も以下のように変えることも可能です。使用頻度や展開に合わせて言葉を選ぶことになります。
 
「今日なんですけれども、新商品をご紹介しますね」
「現在の市場としてはですね、〇〇の課題がありまして」
「顧客のニーズにお応えする、これを考えますと、新しいアプローチが必要ということで」

 
 

■話し言葉変換その2:語尾に「ね」をつける■
 
ふたつ目のテクニックは、語尾に「ね」をつけることです。
上記「その1」では、文中に「ですね」を入れましたが、語尾にも「ね」を入れることができます。
 
また、「その1」は文末を「なんですけれども」にしましたが、すべてを「けれども」にしてしまうと、話し言葉とはいえ、文の切れ目がなくなり、聞きづらくなります。ただ、「です」「ます」「でした」「ました」で終わる文が多いと、書き言葉に聞こえやすくなるため、語尾に「ね」を使うのです。
 
例④
「新製品は、コンパクトで軽量なデザインが特徴です」
→「新製品は、コンパクトで軽量なデザインが特徴なんですね」

 
 

■話し言葉変換その3:「しかし」「また」「や」は使わない■
 
プレゼン原稿に頻出する「しかし」「また」「や」は、話し言葉で使うことはないと言っていいでしょう。これらを読み上げると、いかにも原稿を朗読しているように聞こえてしまうため、それぞれに対応する話し言葉に変換します。
 
「しかし」→「なんですけれども」
「また」→「それから」
「や」→「~ですとか」
このように変えると、話し言葉に変換した原稿になります。
 
 

 
 
■話し言葉変換・応用編■
 
その1~3は、話し言葉変換のはじめの一歩としておすすめ。これらを踏まえて応用すると、長文も対応できます。参考までに、上記の例より少し長い文章を載せておきます。
 
  
例⑤書き言葉の原稿→話し言葉の原稿
本日は、製造業におけるDXテクノロジーの変遷と、これからのデジタル社会で企業はどのように対応すべきか、弊社の見解をお話します。弊社は長年の経験から、デジタル化のプロセスや費用対効果、導入後のトレーニングやサポートなどを熟知しており、こうした知見は単なるAIソフトウェアベンダーにはないものと自負しております。
 

  
今日はですね、製造業でのDXテクノロジーの変遷、それから、これからのデジタル社会で企業はどのように対応すべきか、についてなんですけれども、弊社の見解をお話します。
弊社は長年の経験からですね、デジタル化のプロセスですとか、費用対効果、それから導入後のトレーニング、サポート、といったことを熟知しておりまして、この知見というのはですね、単なるAIソフトウェアベンダーにはないもの、というふうに自負をしております。

 
 

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■次回は読み方のコツ■
 
話し言葉を文字化すると、カジュアルに見えるかもしれませんが、音声になれば、決してカジュアルには聞こえません。

一方、スライドは見せるためのものなので、話し言葉は入れません。話し言葉変換をした原稿を一言一句スライドに載せるのはNGですよ。スライドは簡潔に、原稿はスライドと別に用意するか、パワーポイントのノート機能を使いましょう。

次回は、話し言葉変換した原稿の読み方についてご紹介します。

 
 
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プレゼンがうまく聞こえる話し方〜言葉の選び方・話し言葉変換〜

 
「プレゼンが棒読みだと言われてしまった」「原稿があるとその通りに読むだけになってしまうけど、原稿がないと飛んでしまう」「前任者が用意した資料だから朗読になってしまう」そんなご相談をよく受けます。
 
棒読みにならないようにするには、アナウンサーやナレーターのように、原稿をきれいに読む練習を重ねればいいのでしょうか。私はそうは思いません。
 
プレゼンテーションにおいて、用意した原稿を一言一句間違えずに読むことは、あまり意味がないと言っていい…聴衆がプレゼン原稿を手元に持ちながら、間違えていないかどうかをチェックしている、なんてことはまずあり得ないためです。
 
今回は、原稿を作成する上での言葉選びについてご紹介します。
 
 

■6つの要素:内容■
 
私はトークを6つの要素に分解してお伝えしていますが、今回は<1>内容の話、特に言葉の選び方についてです。(選んだ言葉の話し方は次々回の予定。メンタルも声もスライドの見せ方も重要ですが、それはまたの機会に)


 
 

■大事なことは「伝わる」こと■
 
プレゼンテーションの言葉選びにおいて、もっとも大事なことは何でしょうか。印象に残るキーワードを入れることでしょうか。はたまた、頭が良さそうなワードを選ぶことでしょうか。
 
私は「伝わること」がもっとも大切だと考えています。どんなに素晴らしい新商品でも、伝わらなければ意味がありません。
 
「伝わるように伝える」、それを意識することで、自己満足にならず、聞き手を想定した、わかりやすいプレゼンになります。
 
そこで、私がおすすめしているのは「話し言葉変換」。そのまま読むと朗読調に聞こえるものを、話し言葉に書き換えて読むことで、聞き手に「話しかけている」ように聞こえます。

 
 
■話し言葉とは■
 
日本語には「書き言葉」と「話し言葉」があります。その区別は「文章語・口頭語」や、「文語・口語」として説明されることもありますが、日本の国語教育で用いられる用語は「書き言葉・話し言葉」のため、ここでもこの用語で説明します。
 
なお、国語科学習指導要領には、中学2年の指導事項として「話し言葉と書き言葉との違い、共通語と方言の果たす役割、敬語の働きなどについて理解すること」という記述があり、「話し言葉と書き言葉」について学習することが指定されています。(参考:『新ここからはじまる日本語学』(ひつじ書房)伊坂淳一著)
 
中学校の国語の授業を思い出してみてください。
 
たとえば「書き言葉」はこちら。
例①
私は夏休みに、家族で隅田川花火大会に行きました。いつもはテレビで見ているのですが、今年は抽選の観覧席が当選し、間近に花火を見られることになったのです。隅田川花火大会に限らず、打ち上げ花火を近くで見るのは生まれて初めて。私はたくさん予習をして家を出ました。
 
 
同じ内容が「話し言葉」になると、以下のようになります。
 
例②
あのね、夏休み、花火見に行ったんだ。隅田川の。花火大会。すごかったよ。いや、えっとね、去年まではテレビで見てたんだけど、今年はそう!観覧席で見てきたの。抽選で当たったんだよ。すごいよね。私、打ち上げ花火を近くで見るってのも初めてで。もう、これは楽しまなきゃと思ってさ、花火の名前とか予習しちゃったよね。
 
 
このように「書き言葉」と「話し言葉」を並べると、「書き言葉」は硬く、改まった、フォーマルな印象があるのに対し、「話し言葉」は、やわらかい、くだけた、インフォーマルな印象となります。

 
 
■書き言葉の原稿は失敗要因■
 
「書き言葉」のほうがフォーマルな印象があるため、多くの人は、プレゼンの原稿を「書き言葉」で用意してしまうのですが、これはプレゼン失敗の要因のひとつ、と私は考えています。なぜなら「書き言葉」は、読むための文章だからです。
 
話すための言葉は「話し言葉」です。文字(視覚)ではカジュアルに見えるものも、聴覚からの情報になれば、まったく異なる印象になります。
 
先ほどの「話し言葉」はいわゆる「タメ口」で、インフォーマルであるため、同じ内容を敬語に変更し、ラジオでリスナーに語りかけるトークとして書き直してみましょう。
 
 
例③
はい、今日はですね、夏休みに行ってきました、隅田川花火大会の話を、ちょっとここでさせていただきますね。隅田川花火大会、行かれたことありますか。私はですね、今まではテレビ中継でしか見たことがなかったんですけれども、今年はですね、なんと!観覧席で見ることができました〜!抽選の席なんですけれども、運良く当たりまして。びっくりですよね。で、実はですね、打ち上げ花火を近くで見る、っていう、これが私初めての体験で。もう、これは楽しまなきゃと思いまして、しっかり予習しちゃいましたよね。
 
 
このように、「話し言葉」は敬語になると、スピーチで使用する文章として支障がなくなります。読むための文章だった「書き言葉」は、そのまま読めば「朗読」ですが、相手を想定し、敬語で話しかけている「話し言葉」は、自然に相手に話しかけている印象を抱かせることができるのです。

 
 
■「話し言葉変換」とは■
 
「話し言葉」は日本語学でも使う用語ですが、「話し言葉変換」は一般用語ではなく、私が名付けたトレーニング方法です。その名の通り、「書き言葉」で用意したものを「話し言葉」に変換するもので、上記の例でいうと、例①例③に書き換える方法になります。
 
日本の国語教育では、「話し言葉」を「書き言葉」に変換する授業は行われますが、その逆の「書き言葉」を「話し言葉」に変換する授業は、私は聞いたことがありません。そのため、いざプレゼン原稿を作成しようとすると、慣れていない方は「書き言葉」で原稿を用意してしまいます。
 
なお、「話し言葉変換」は、その用語は使わないまでも、ラジオアナウンサーやラジオパーソナリティは、日常的に使っているテクニック。ラジオは基本的にフリートークで展開されるため、書き言葉の朗読部分があると違和感があり、原稿があるコーナーも、即興で話し言葉に変換するのが一般的です。
 
余談ですが、テレビのアナウンサー(ラジオ兼営局でない)は使わないテクニックのようで、友人アナウンサーに非常に感心されました。
 
ラジオアナウンサーのように、即興で変換するのは至難の技のため、次回は簡単にできる「3つの話し方変換」をご紹介します。
 
 

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■マンツーマンレッスンで解決!■
 
初めて「話し言葉変換」に挑戦すると、その難しさがおわかりいただけると思います。発表が差し迫っている方や、「自分の原稿を話し言葉に変換してほしい」という方は、遠慮なくご相談ください。マンツーマンレッスンなら1時間もあれば、プレゼン原稿を適度に話し言葉に変換することが可能です。

 
 
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オンラインサロン2024年4月のお知らせ


「五戸美樹のスピーチトレーニングサロン」お知らせと振り返りです!

入会ページはこちら
https://lounge.dmm.com/detail/2215/
 
 
◆2024年4月スケジュール

・4/5(金)23時59分、3月課題提出締切

・4/6(土)20時半〜21時半 しほのグループレッスン<ボイトレと朗読>

・4/10(水)19時半〜メンバーさんのプチ講演会<動画編集>

・4/13(土)10時〜11時 グループレッスン<グループディスカッション>

・4/17(水)12時〜13時 グループレッスン<資料説明>

・4/22(月)12時〜13時 グループレッスン<ナレーション>

・4/27(土)10時〜11時 グループレッスン<新聞記事紹介>

・4/29(月祝)12時〜14時 オンライン交流会

※「しほのグループレッスン」はサロンスタッフで新人ボイストレーナーのしほさんが担当。
通常回は五戸が行います。

 
 
◆産休育休について
第二子出産を予定しているため、2024年5月1日から数ヶ月間お休みをいただきます。
・お休み中、既メンバーの皆さんは無料期間になります(サロンページは通常通り開けます)
・お休み中、新規募集は停止となります
※新規加入をご検討の方は4月30日までのご加入をお願いします
 
 

◆4月イベント
産休前ラストイベントとして「オンライン交流会」を開催!
日時は2024年4月29日(月祝)12時〜14時。
Zoomでみんなでおしゃべりする会です!
お悩み相談をしても、お仕事の宣伝をしても、ただ聞いているだけでもOK。
 
 

◆3月の振り返り
・グループレッスン
特に食レポ回が盛り上がりました!

・年末イベントラジオ続々公開
トリとなる5組目を公開しました!

第五回『simayoとKikiとみなみのサロンラジオ』【五戸美樹のスピーチトレーニング】

・プチ講演会スタート!
メンバーさんがサロンで講演会(セミナー)を体験する新企画。
3月はフランスの教育とキャリアについて教えていただきました!
4月以降も続々開催!

 
 
◆サロン内容
<グループレッスン>
毎週開催
<マンツーマン>
メンバー限定チケットをお求めいただいてレッスン
<課題提出>
毎月5日締め切り

ほか、過去の全アーカイブ視聴や、質問スレッドの活用もできます。就活生にはES添削も行っています。
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
当サロンには入会条件があります。
詳しくはサロン紹介をご覧ください。
https://lounge.dmm.com/detail/2215/

 
 
 

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新プラン【セミナー・講演 ”制作&実践” 2時間完結プラン】リリース!


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日本語学・音声学・認知行動療法・ラジオ構成を取り入れ、スピーチ、プレゼン、MC等、トーク全般のスキル向上を狙う、話し方教室もボイトレも兼ねた「五戸美樹のスピーチトレーニング」。

セミナー・講演 制作&実践 2時間完結プランでは、セミナーや講演会を開催している方や、これから開催したいと思っている方に向けて、2時間のオンラインレッスンで内容を制作、またはブラッシュアップし、実践練習を行った上で、当日に向けてフィードバックをします。

「セミナーで話すことになったが何を話せばいいかわからない」
「セミナーでわかりやすく資料を作りたい」
「セミナーで一方的に話すのではなく、盛り上がる内容にしたい」
「セミナー本番に向けて実践をしたい」
そんな方におすすめ!

オンライン教材(動画教材)を制作したい方にも対応いたします!

 

本日3月29日(金)13時から、メルマガ読者の皆さんに、5日間限定のお得な情報をお届けします。
この機会にぜひご利用ください!

※第二子妊娠につき、2024年5月1日から産休・育休でしばらくお休みをいただきます。
レッスンの開催ですが、産休前は2024年4月30日までとさせていただきます。

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「今年のにほんごコンテスト2024」結果発表


「今年のにほんごコンテスト2024」結果が先日発表されました!

「今年のにほんごコンテスト」は加賀市の山代温泉(やましろおんせん)が主催するでイベントで、私は審査員を務めております。
山代温泉にある「薬王院温泉寺」は、平安時代後期に五十音図が創られたお寺といわれ、山代温泉は「あいうえおの郷」として町おこしを行なっています!

今年は”あ段の言葉”を募集し、全国からたくさんのエピソードとともに言葉が集まりました。
結果はHPで発表されましたが、こちらにも掲載しますね。

〜〜〜〜〜〜〜〜
一般の部
〜〜〜〜〜〜〜〜
■一席
かがやき
■二席
がっぱになれま
やんわり
まつがねの
■三席
初(はつ)
かいがいしく
あかねさす
春隣
たおやか
たゆまぬ
まにまに
サステナブル
万里一空
たゆたう

〜〜〜〜〜〜〜〜〜
中学生以下の部
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
■一席
あたらよ(可惜夜)
■二席
アオハル
わきあいあい
奏でる
■三席
花筏
幸え給え
あまえる
雨だれ石をうがつ
ただいま
わらう
あたりまえの毎日はありがとうの毎日
相照らす
たわむれ
家族

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
一般の部・一席のエピソード
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

山代温泉のある南加賀地区は、能登半島地震による被害は大きくはなかったそうですが、その後の観光客激減により、観光事業に関わる皆さんは大変苦労されています。

「かがやき」の言葉をお寄せいただいた方は
・加賀が早く復興してほしいとの想いから「かが」の響きにあやかって「かがやき」
・北陸新幹線延伸開業(「かがやき」は北陸新幹線の愛称)
・加賀が輝きますように
との思いを込めて送って下さいました。

一席受賞おめでとうございます!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
残したい言葉・がっぱになれま
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今年は一般二席に選ばれた「がっぱになれま」を紹介したいと思います。

「がっぱになる」は石川方言で「一生懸命になる」の意味。
「がっぱになれま」は「がんばれ!」ですね。

東日本大震災後は、東北方言「がんばっぺ」や「がんばっぺし」が多くの場所で聞かれるようになりました。
「がんばっぺし東北」と。

「がんばれ」の方言は全国にあり、沖縄では「ちばりよ」、北海道では「けっぱれ」、関西では「きばりや」。

「がんばれ」の元となる「がんばる」は、「眼張る」や「我張る」「我に張る」から変化したものという説がありますが、であれば「ちばりよ」「けっぱれ」「きばりや」はあまりに語感が異なるため、異なる語源があるのではないかと考えました。

日本人は、古来から人を応援する文化があるのではないかと。そう想像し、全国の「がんばれ」の方言を残したいと、私は思いました。

がっぱになれま石川!

北陸新幹線が延伸開業し、山代温泉の最寄駅である「加賀温泉駅」にも新幹線で行けるようになりました。
ぜひ新幹線で山代温泉に訪れてくださいね!

参考:金沢くらしの博物館、日本国語大辞典
写真:温泉寺、古総湯、日本酒やましろ
今年のにほんごコンテストHP:http://yamashiro-spa.or.jp/kotoba/

 
 

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朝礼やアイスブレイクのネタがない…を解決!フリートークの話し方〜内容作りとメンタルトレーニング〜

 

「もうすぐ会社の朝礼がまわってくる…話すことがない…」「会議の前にアイスブレイクとしてちょっとしゃべってと言われたけれど、何を話せば…」そんなご相談をよく受けます。朝礼や雑談は「フリートーク」の一種。フリートークの概要がわかれば、結婚式のスピーチや、仕事での乾杯の挨拶も怖くありません。
 
今回は、朝礼や雑談に役立つ内容作りについてお伝えします。
 
 
※今回取り上げる朝礼は、テーマ指定がないフリートークのケース。工事現場等でのルール確認や、業務の連絡事項を伝えるタイプの朝礼は、フリートークではなく「説明」のケースになります。それはまたの機会に。
 
※アイスブレイクとは、氷を解かすように、場の雰囲気を和ませる雑談やゲームのこと。今回は一方的に話す雑談について取り上げます。
 
 

■6つの要素:内容■
 
以前、トークには6つの要素があるとお伝えしましたが、今回のコラム前半は<1>内容の話です。話すことがないと何も話せませんので、まずは「何を話すか」をクリアにしていきましょう。


 
 

■何を話すか■
 
朝礼や雑談(ある程度一方的に話すタイプの)で話すことは、何が正解だと思いますか。答えは、「自分」の「エピソード」です。
 
もちろん、情報を話すパターンや、時事問題に切り込むパターンもありますが、こちらのほうが難しいもの。情報の羅列は聴衆を退屈にさせますし、時事問題であればその話題に詳しい必要があります(時事問題から自分のエピソードに繋げるパターンもあります。それはまたの機会に)。
 
エピソードトークはフリートークの基本中の基本です。
 
 

■エピソードトークとは■
 
エピソードトークとは、自分がこれまでに経験した出来事を話すこと。ちょっとしたハプニングや失敗談があれば、それが“オチ”になります。
 
たとえば「どこかに行った時のこと」「自分がやったこと」「見たこと」「感じたこと」「ちょっとしたハプニング」「ちょっとした失敗談」など。

 
 
具体的であっても、経験していないことを話すのはエピソードトークではありません。
 
たとえば「まだやっていないこと」「これからやろうと思っていること」「今後の目標や抱負」など。経験していないことは、話してはいけないわけではありませんが、内容のメインに持ってくるには“弱い”話です。

 
 

■スピーチの理想■
 
以前も記載しましたが、私が考えるスピーチの理想はこちら。
 
①内容がわかりやすく、聴衆が楽しめる
②話し方と声が自然体で、聴衆に話しかけている
③全体的に自分の良いところが出ている(別人を演じていない)
 
①の「わかりやすい」と「聞き手を楽しませる」を達成するためには、エピソードトークが一番。まだやっていないことを延々と話して、聞き手を楽しませるのはかなり高度な技術がいります。
 
以下、「まだやっていないこと」の例です。
 
・私の娘は今1歳
・2歳になったら旅行に行きたい
・3歳になったら習い事をさせたい
・習い事はダンスにしようかピアノにしようか迷っている
 
こんな話で人を楽しませるのは非常に難易度が高いです。
 
 

■エピソードトークの例■
 
続いて、エピソードトークの例です。
 
・娘とアンパンマンミュージアムに行った
・娘はバイキンマンが大好き
・ショーでバイキンマンが倒されるシーンがあったら困る…
・バイキンマンが楽しそうに踊るショーで娘大満足
 
月一回、YouTubeライブでフリートークをしているので、ご興味ありましたらのぞいてみてください。
参考リンク:五戸美樹のガールズトーク

 
五戸美樹のスピーチトレーニングサロン」のメンバーが出演しているWEBラジオでは、皆さんフリートークにチャレンジしてくれています。

たとえば、
・インフルエンザに罹患。身体が熱いのを温かいインナーによるものと勘違いしていた話
・旅先の湖でカヤックに挑戦。結婚して約30年のパートナーとまったく息が合わない話
・猫カフェにハマる。“推し猫”を投票の一位に据えようと熱心に通った話。
などなど。
 
参考リンク:サロンメンバーでラジオにチャレンジ2023-2024!第二回『スミノとたけひのサロンラジオ』

 
 

■エピソードトークが難しいケース■
 
私はラジオ局に勤めていたため、エピソードの重要性を認識していますが、仕事でフリートークをすることがないアナウンサーや声優さん、また一般の生徒さんにとっては、エピソードトークがいかに難しいことか、トーク講師をするようになってから知りました。
 
エピソードトークが難しい方には、メンタル面で強いブレーキがかかっていることが少なくありません。
 
ブレーキになる考え方は、たとえば「私の話なんて誰も興味がないはずだ」「私の話でみんなの時間を奪うのは申し訳ない」「早く終わらせなければ迷惑がかかる」「同じ毎日の繰り返しで、面白い話なんてない」「私の話は絶対につまらない」「オチがない」など。

 
これらのメンタル面が解決されなければ、エピソードトークの内容作りに進むことができません。ひとつひとつクリアにすべく、ここからはメンタルの話に入ります。

 
 

■メンタル問題:誰も興味ない…■
 
「私の話なんて誰も興味がないはずだ」
 
このお悩みは、思い込みです。誰も興味がないと思っているのは自分だけ、ということはよくあります。
 
朝礼で、職場の同僚20〜30人に話す場合、その30人は全員、自分の話に興味がないでしょうか。数人は興味がない人もいるかもしれません。でもそれは全員ではないでしょう。
 
自分が同僚の朝礼を聞く時はどうですか。同僚のプライベートを知ることができたら、親近感が湧くと思います。そもそもなぜ朝礼の時間が設けられているのか考えると、普段は仕事の話しかしないために、人柄も共有したいという管理職の狙いもありそうです。
 
 

■メンタル問題:みんなの時間を奪ってる…■
 
「私の話でみんなの時間を奪うのは申し訳ない」
「早く終わらせなければ迷惑がかかる」
 
長々話さなければ、絶対に大丈夫だと思ってください。朝礼の時間が5分程度とされている場合に、10分も20分も話したら、それは迷惑がかかると考えられますが、5分程度耳を傾けてもらうのは、聞き手の仕事でもあります。
 
聞き手として「長いな…」と感じる時のパターンは、内容が情報の羅列になっている時や、エピソードトークというより自慢話になっている時です。
 
「申し訳ない」と思う方で、自慢話をする方はほとんどいませんが、情報の羅列に走ってしまう方は少なくありません。自分の話で人の時間を奪わないように、役に立つ話で時間を埋めようとする傾向があります。
 
本当に役に立つ話なら、それも悪くはありませんが、情報トークよりも、エピソードトークのほうが面白く、聞き手の体感的に短く感じることは多いので、「自分の話をしたほうがむしろ迷惑がかからない」と考えていただきたいと思います。
 
 

■メンタル問題:話が面白くない…■
 
「同じ毎日の繰り返しで、面白い話なんてない」
「私の話は絶対につまらない」
 
これも思い込みですね。当人は面白いと思っていないだけで、他人には面白いと感じる出来事はたくさんあります。
 
まったく同じ毎日なんてありません。大雨の中出勤することもあれば、在宅勤務中にマンション全体が断水することもあるでしょう。趣味のゲームや漫画、アプリや買い物で起こるハプニングもいいネタになります。
 
構成の問題で、つまらない話になってしまうことはあります。たとえば、専門性が高く意味がわからない話。ITの専門家相手ではないのに、システムのバグを解消した出来事を専門用語満載で話したら、聞き手は「わからない」ので、「つまらない」となります。
 
出来事の羅列になってしまう構成もNGです。たとえば旅行の話で、「草津に行った。草津で湯もみをした。温泉に入った。ご飯を食べた。楽しかった。以上。」これはエピソードトークではなく、旅先の説明です。
 
エピソードトークは、ひとつの出来事を詳しく話すのが基本。草津旅行であれば、「草津で初めて湯もみをした。一緒に体験したのが子供たちばかりで、大人は自分ひとり。恥ずかしかった。でもやって良かった。」このような構成にしたいものです。
 
 

■メンタル問題:オチがない…■
 
「オチがない」
 
これには「フリートークはオチがなければならない」という思い込みが隠れています。オチはなくてもOK。出来事を話し終えたら「以上です」でおしまいにすれば問題ありません。
 
お笑い芸人さんや落語家さんはプロなので、オチをつけるために奔走されますが、それでも簡単にはいかないのがオチ。プロですら難しいので、一般の方がオチをつけようとする必要はありません。
 
失敗談やハプニングを話す場合は、それがオチになるので、構成の最後に持ってくるとよいでしょう。
 
構成の順序を変えれば、オチができることもあります。これはまた次回以降に。
 
「キレイに終わらせようとしないこと」も内容作りのポイントです。
 
出来事を話し終えているのに、今後のことや仕事にどう生かすかなど、ダラダラと話を付け足してしまう方は、「オチがなければならない」と思っていることが多々あります。キレイに終わらせようとせず「話したいことが話し終わったらおしまい」が基本です。
 
 

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■マンツーマンレッスンで解決!■
 
それでも「話すことがない!」という方は、遠慮なくご相談ください。マンツーマンレッスンなら1時間もあれば、私から簡単なインタビューをすることで、話す内容をまとめることができます。
 
エピソードをさらにブラッシュアップしたい方や、構成を整えたい方のご受講も大歓迎です!
 

 
 
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桜蔭会イベント司会


桜蔭会イベント「キャリアシェアリング」司会でした!

桜蔭会はお茶の水女子大学の同窓会。今回は初めての試みとして、20〜30代の同窓生で繋がる交流イベントでした。

学生時代は繋がりのなかった先輩や後輩と、キャリアやプライベートのお話をたっぷりとすることができました。

優秀な方ばかりで、大企業で管理職をしている方や、海外でMBAを取得された方のお話を伺ったり、先輩ママから育児や受験のアドバイスをいただいたり。とっっても有意義な時間でした。

イベント後は久々にお茶大の中へ。
15年ぶりに校内に入りました。タイムスリップした気分…!

20代の時は同窓会の大事さがわかっておりませんでしたが(すみません…汗)、今はそのありがたさをひしひしと感じております。

1904(明治37)年に創設された桜蔭会がこれからも続いていくように、私たち世代もがんばりたいと思いました!

 
 

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スピーチ・話し方が最速で上達するトレーニング方法

 
スピーチトレーニングを行うことで、数百人の前でも思い通りのスピーチができ、わかりやすいプレゼンテーションで営業成績が上がり、プライベートの話し方も向上する、それは決して珍しいことではありません。
 
では、スピーチの上達には、どのくらい時間がかかるのでしょうか。
 
 

■スピーチ上達と語学習得の共通点■
 
スピーチの上達にどのくらい時間がかかるか…よく聞かれる質問であり、大変難しい質問です。知人の英語講師の方も「英語の習得にはどのくらいかかるか」と聞かれると、やはり困るそう。
 
私も中学・高校・大学と、8年間英語の授業を受けましたが、あまり話せるわけではありません(堂々と言うことでもありませんが)…。今は小学校から英語の授業があるのが当たり前になり、リスニングやスピーキングも授業で行うようですが、授業時間を割けば英語をマスターできるのかというと、やはり疑問が残ります。
 
一方で、語学留学に行ったり、英語圏の友人を作るなどして、1〜2年で習得する方もいますよね。
 
 
■スピーチ上達に必要な時間とは■
 
スピーチスキルの習得は、ある意味外国語を学ぶより難しいと感じます。母国語が日本人の人が、日本人相手にスピーチをする場合、日本語の単語や文法を学び直す必要はないわけですが、普段話している日本語が「たくさんの人の前」になるだけで、まるで別のジャンルのものになってしまい、克服するのに時間がかかるケースは少なくありません。
 
それは欧米圏でも同じで、かのリンカーンですらはじめは演説に自信がなく、入念すぎるほどの準備をして挑んでも、声がうわずってしまったそうです。(参考:『話す力』デール・カーネギー)
 
私も新人の頃は緊張して泣いてしまったり、読み間違いも多く、アナウンス技術に自信を持てるようになるまで、4〜5年かかりました。
 
今はスピーチを教える立場になりましたが、それでも自分のトークスキルが完璧だと思っているわけではありませんので、本番を終えるたびに反省をし、情報収集を欠かさないようにしています。
 
スピーチの上達には何年もかかりますよ、なんて書くと、絶望的に思われてしまうかもしれませんので、早くてどのくらいか、一方、時間がかかる方はどんな傾向があるのか、事例をご紹介します。
 
 

■早く上達する方と時間がかかる方■
 
会社員のAさんは、1時間のレッスンでスキルアップしました。
 
Aさんは翌週に結婚式での乾杯スピーチを控えていて、内容はすでに考えていました。そこで、マンツーマンレッスンではまず実践をしていただき、私からフィードバックをお伝えし、内容を少し修正して、再度実践。たった1時間で、原稿の朗読だったスピーチが、聴衆に語りかける話し方に改善しました。
 
当日に向けて、レッスン中の動画を見たり、ご自身で録音をチェックして、当日のスピーチはAさんの人生で初めて自信を持って臨めたそうです。
 
 
一方で、癖を取るだけで1年かかった方もいました。
 
会社員Bさんは、副業で司会をしていて、特に研修などを受けず、自分流の読み方をしていました。司会者としてレベルアップすべく、受講をしてくれましたが、その“読み癖”がなかなか抜けないのです。語尾が跳ねたり、抑揚が大げさだったり、フリートークの部分との違いが甚だしかったり…。
 
Bさんが挑戦しているのは数分のスピーチではなく、司会というトークの総合力が求められる仕事になりますので、Aさんとの単純比較はできませんが、Bさんに限らず、研修などを受けずに司会・キャスター・ナレーションなどをしている方は、読みに強い癖がある傾向があり、その癖を取ることに大幅に時間がかかることは少なくありません。
 
とはいえ!改善できないわけではないので、ぜひモチベーションを保って、トレーニングしていただきたいと思います。

 

■マンツーマンレッスンの特徴■
 
1時間で上達できるマンツーマンレッスン。具体的にどんなことをやっているのか、ここにまとめます。
 
まずしっかりカウンセリングを行い、おひとりおひとりに合わせて、レッスンをカスタマイズします。
 
 
【本番がせまっている方:内容作り、実践、フィードバック】
講演会やセミナー、プレゼンテーションや乾杯のあいさつなど、発表がせまっている方は、まず話の中身を一緒に作ります。パワーポイントの制作サポートや、原稿制作サポートも行います。内容ができたうえで、実践をし、本番もっとも魅力的に聞こえる話し方になるようフィードバックとトレーニングを行います。
 
 
【話し声を良くしたい方:出しやすい声を一緒に見つけて磨くボイトレ】
カウンセリングを行いながら、おひとりおひとりがもっとも魅力的に聞こえる声を探していきます。おしゃべりをしている声なのか、スピーチの声なのか、朗読の声なのか、人によって異なる「出しやすい声」を探します。
また、ストレッチや腹式呼吸、腹圧を使った発声など、話し声のボイストレーニングも行います。
 
 
【あがり症を治したい方:カウンセリング、トレーニング方法のご紹介、実践】
これまで、どんな時に、どんな風に緊張しすぎてしまったのか、お聞かせいただける範囲でカウンセリングを行います。また、おひとりおひとりに合ったトレーニング方法をご紹介します。話し言葉変換、フリートーク、プレゼン、ラジオ風ひとりしゃべりなど。
もっとも適切なトレーニング方法で実践を行い、場数を踏んでいくことで、緊張時の“免疫”をつけていきます。
 
すべてのレッスンで参考資料として、レッスンアーカイブや、発声練習用の文章をプレゼントしています。
 
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■着実なスキルアップには場数も■
 
どのくらい時間がかかるかは、どのくらいのレベルを求めるか、によるものでもあります。話し声を魅力的にしたいと考えると、それまで何十年もかけて出来上がった発声の癖を見直すことになるので、多少時間がかかります。
 
また、プレゼンや朝礼の機会が頻繁にあるわけではない方は、場数を踏むことが難しくなるため、あがり症対策や、臨機応変な聴衆とのやりとりを上達させるのには、時間がかかるといえます。
 
五戸美樹のスピーチトレーニングサロン」では、毎週グループレッスンを開催しており、それを「場数」にすることができるため、メンバーさんは日々着実にスキルアップされています。
 
もちろん、レッスンを受講せずともスピーチスキルを上げることは可能です。ひとりで、短期間で上達する方法をまとめてみました。
 
 

■最速3日でスピーチが上達する方法:1日目■
 
ご紹介するのは、3日間で上達する方法です。
 
まず、3日目に“本番環境”を作ります。プレゼンや朝礼の機会がある方はそれが本番。特にない方は、家族相手でも、PC画面相手でもかまいません。
 
“本番環境”のスピーチテーマが特にない場合は、「誰に対して、何を話すのか」を最初に決めます。迷ったら、「職場の同僚の前で朝礼」の場面で「最近の出来事でフリートーク」としましょう。
 
そして1日目。まず、本番で話す内容をじっくり考えます。はじめは一言一句、作文にしても大丈夫。一度声に出して読んでみて、短くても3分程度まで内容を足してください。
 
1日目後半。話す内容が頭に入ってきたら、原稿を箇条書きに変えます。そして、話し相手を想定しましょう。「誰に対して話しているのかわからない状態」が、緊張感を増幅させるので、「この人」と具体的な人をひとり決めましょう。
 
「この人」と決めたら、携帯を耳に当て、「この人」の「留守番電話」に吹き込むように、箇条書きで作った内容を話しかけます。
 
この練習で、「作文の朗読」は「話しかけるスピーチ」に変わります。
 
 

■最速3日でスピーチが上達する方法:2日目■
 
2日目もまず、1日目と同じように、携帯を耳に当てて練習しますが、その際、練習中の声を録音します。「録音している」と思うだけで、本番のような緊張感を持つことができ、ひとりでリハーサルができるのです。
 
続いて、その録音を聞きます。これは嫌がる方がとても多い行程ですが、聞いたほうが着実にスキルアップできると私は確信しています。
 
録音を聞き、話すスピードは速いか遅いか、間が詰まっていないか、空きすぎていないか、言い淀んでいるところがないか、チェックします。
 
すぐに修正できそうなところを、箇条書きの原稿にメモします。「ゆっくり」「ここで2秒の間」など。
 
そのメモ入り原稿をもとに、何度か練習をし、再び録音をすると、ひとりで2回リハーサルができます。
 
 

■最速3日でスピーチが上達する方法:3日目■
 
3日目。“本番”で、準備の成果を発揮しましょう。うまくいかなくても問題ありません。死にやしません。思い切って開き直る練習です。
 
聴衆がいる場合はフィードバックをもらいます。特にいない場合は、自分で振り返りましょう。
 
これで3日間のミッション終了。取り組む前と比べると、スキルアップしているのがご自身でわかると思います。
 
ミッションに締切りが欲しいという方は、オンラインサロンで課題の提出期限を設けておりますので、ぜひそちらをご活用ください。
 
 

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■スピーチの理想■
 
「このくらいうまくなりたい」と目標を作るのも大事ですね。スピーチの理想を「きれいに原稿を朗読する」だと思っている方がいますが、それは誤り。
 
私が考えるスピーチの理想はこちら。
 
①内容がわかりやすく、聴衆が楽しめる
②話し方と声が自然体で、聴衆に話しかけている
③全体的に自分の良いところが出ている(別人を演じていない)
だと私は考えています。

 
 
〜〜五戸美樹のスピーチトレーニング〜〜

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オンラインサロン2024年3月のお知らせ


「五戸美樹のスピーチトレーニングサロン」お知らせと振り返りです!

入会ページはこちら
https://lounge.dmm.com/detail/2215/
 
 
◆2024年3月スケジュール

・3/9(土)10〜11時<スピーチ>
・3/13(水)12〜13時<鼻濁音と無声化>
・3/18(月)12〜13時<おたより紹介>
・3/23(土)10〜11時メンバーさんのプチ講演会
・3/25〜28しほのボイトレ
・3/30(土)10〜11時<食レポ>

※「しほのグループレッスン」はサロンスタッフで新人ボイストレーナーのしほさんが担当。
通常回は五戸が行います。

 
 
◆産休育休について
今年初夏に第二子出産を予定しているため、夏季にサロン運営をお休みします。
現在の予定では、2024年4月30日まで通常営業、5月1日から数ヶ月間お休みをいただきます。
・お休み中、既メンバーの皆さんは無料期間になります(サロンページは通常通り開けます)
・お休み中、新規募集は停止となります。
※新規加入をご検討の方は4月30日までのご加入をお願いします
 
 

◆2月の振り返り
・ゲストインタビュー
ゲストに音楽演出家の方をお招きし、メンバーさんからインタビューしていただきました!
サロンでの経験から、会議や研修で質問ができるようになったとコメントいただきました✨

 

・年末イベントラジオ続々公開
4組目まで公開しました!

第二回『スミノとたけひのサロンラジオ』

 

第三回『あぐとまことのサロンラジオ』

 

第四回『Tommieと福富のサロンラジオ』

 
 

・新企画!プチ講演会スタート!
サロンで講演会(セミナー)を体験する企画。いつものグループレッスンよりずっと長くひとりしゃべりを練習することができます。
当サロンには多方面でご活躍の方がたくさんいるので、お話を聞けるのが楽しみ!
トップバッターとして、2月は私が担当しました。

 
 
◆サロン内容
<グループレッスン>
毎週開催
<マンツーマン>
メンバー限定チケットをお求めいただいてレッスン
<課題提出>
毎月5日締め切り

ほか、過去の全アーカイブ視聴や、質問スレッドの活用もできます。就活生にはES添削も行っています。
 
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 
 
当サロンには入会条件があります。
詳しくはサロン紹介をご覧ください。
https://lounge.dmm.com/detail/2215/

 
 
 

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スピーチトレーニング:話し方改善のために必要な3つのステップ

 
大勢の人の前でも堂々とスピーチできる能力が身につき、プレゼン技術が上がり、自信が持て、性格が変わり、ビジネスもプライベートも充実させることが期待できるスピーチトレーニング。
 
ではその「堂々とスピーチできる能力」は、どうしたら身につけることができるのでしょうか。

 
 
■必要なのはこの3つ■
 
必要なことを3つにまとめました。

①知識をつける
②場数をふむ
③適切なフィードバック

この3つです。それぞれご説明します。

 
 
■①知識をつける〜勘違いからの解放〜■
 
たくさんの人の前で話すために、知っていたほうがいい情報がたくさんあります。正しい知識を得ることで、勘違いから解放され、本来自分が目指すべき方向性がわかります。
 
情報が溢れている現代社会…スピーチ・話し方に関しても、正しいとは言えない情報が多くあります。
 
たとえば
「声を高くすると明るく聞こえる」
「口を大きく開けると滑舌良く聞こえる」
特にこの2つは本当によく耳にします。
 
私はアナウンサーとしてニッポン放送に入社しましたが、原稿読みもフリートークもまったくうまくいきませんでした。元々あがり症だったことに加え、この2つの情報「声を高くする」と「口を大きく開ける」を実践していたことが拍車をかけました。
 
よく考えればわかることですが、人間は十人十色。身長も体格も性格も人それぞれなので、出しやすい音程も人によって異なります。そのため、高い声=明るい声という情報は誤り。
 
また、口(口の外側、唇)を大きく開ければ、本来日本語に必要な滑らかさが損なわれるため、滑舌は悪くなります。口腔内(口の中)に空間をキープし、唇は大きく開けないのがベスト。(もちろん爆笑するなどして口が大きく開くことはあります。それをわざとやるのは違うということ)

 
 
■①知識をつける〜学際的な情報〜■
 
「話し方 プレゼン」で検索すると、いろいろな人の動画やブログ出てきますが、プレゼンの“内容の作り方”の話であることがほとんど。
 
もちろん内容も大事ですが、それだけでは足りないのも事実。
 
私は以下の6つの要素、すべての知識が必要だと考えています。
 
<1>内容・・・中身、構成、言葉選び、語彙力など
<2>話し方・・・抑揚、スピード、間など
<3>メンタル・・・緊張対策、マインドコントロール
<4>声・・・発声、滑舌、感情表現など
<5>見た目・・・表情、姿勢、ジェスチャー、スライドの見せ方など
<6>コミュニケーション・・・やりとり、会話、回答など

 
 
私はアナウンサーとして研修を受けることができたことに加え、運良くラジオ局に就職できたため、自分で原稿を作成する機会が多々あり、放送作家さんから構成方法を習うこともできました。
 
また、学生時代から学んでいる日本語学とともに、音声学や、脳神経学、認知行動療法を独学で学び、取り入れています。
 
スピーチスキル向上に、日本語学や音声学の詳しい知識が必要かというと、そうではありませんが(トーク講師には必要ですが)、どれかひとつの要素だけでは、やっぱり足りないと感じます。
 
たとえば、緊張して頭が真っ白になる方は、<3>メンタルの緊張対策が必須ですが、内容の見直しから行えると、本番が楽になります。
 
自分の声に問題があると思っている方は、まず<4>声、ですが、発声方法の見直しだけでなく、話し方が半笑いだったり、固かったりすることで、声が気になっている可能性があります。
 
それぞれの分野で役に立つ知識を、このコラムや、メルマガでお伝えしていきますね。

 

 
 
■場数を踏む〜概要〜■
 
実践は大事ですね。どんなに知識があっても、まったく場数が踏めなければ、上達が見込めないのもこの分野の難しさ。
 
プレゼンの機会がある方や、会社で朝礼がある方は、それが場数になりますので、一回一回を大事に準備することで、スキルアップが見込めます。
 
本番の機会がまったくない方は、その機会を作ることで場数を踏めます。YouTubeやPodcastなどを開設するのもいいですし、ひとりでオンライン会議システムを立ち上げ、録画をするのもいいですね。
 
私のレッスンの受講もおすすめです。「五戸美樹のスピーチトレーニング」には、マンツーマンレッスンと、グループレッスンをメインコンテンツとしたオンラインサロンがあります。

 
 
■場数を踏む〜グループレッスン〜■
 
「五戸美樹のスピーチトレーニングサロン」では、毎週、オンライン会議システム「Zoom」でグループレッスンを開催しています。日程は平日12時〜13時、あるいは土曜10時〜11時。
 
グループレッスンには毎回テーマがあります。テーマが「フリートーク」なら、私五戸の簡単な解説後、参加メンバーの皆さんが順番にチャレンジします。それぞれのチャレンジ後、私からフィードバックをお伝えするまでがワンセットです。
 
他メンバーの皆さんのトークも参考になるので、はじめは見学だけでも問題ありません。
 
以下は、これまでの主なレッスン内容です。
・「テーマトーク」
事前に3つのテーマをお出しし、そのうちのどれかについて1〜3分程度スピーチ
 
・「プレゼン」
こちらで用意するスライドを使って、とある新商品についてプレゼンテーション
 
・「朗読」
短編小説や絵本の一部を朗読
 
・「インタビュー」
メンバー同士で3〜5分程度のインタビューを実施
 
ほかに「ボイトレ」や「食レポ」、「司会」や「原稿読み」、「話し言葉変換」など、さまざまなスピーチトレーニングに挑戦していただいています。


 
サロンメンバーは、全てのアーカイブ動画(過去のレッスン)の視聴が可能です。過去のグループレッスンの内容はライブラリにまとめました。
https://lounge.dmm.com/content/10943/
 
※当サロンには“入会条件”があります。詳しくはサロン紹介をご覧ください。
https://lounge.dmm.com/detail/2215/index/

 
 
■③適切なフィードバック■
 
場数を踏んでも、振り返ることがなければ、スキルアップにはとても時間がかかります。
 
もちろん、本番経験を積み重ねることで、はじめの緊張感はなくなり、自分なりの対策方法が思いつくようになりますが、他者の目線は大事です。誰も何も指摘してくれない環境にある社長や校長先生が、つまらない話を長々としているのを見かけたことはありませんか。
 
とはいえ、フィードバックが抽象的だと、何を改善すればいいのかわからず、困ってしまうもの。「なんとなく覇気がなかった」や「もっとメリハリがいるんじゃないかな」などと言われても、「どこをどう?」と思ってしまいますよね。
 
適切なフィードバックとは、具体的で、改善が可能で、本人の魅力を引き出すものです。
 
ご自身で録音を聴くなどして振り返る際は、今自分の課題は何なのか、具体的に考えてみてください。「なんとなく全部下手だな…」と思うと、次の機会が嫌になるもの。要素を分解して、「内容はまぁまぁだけど、話し方が棒読みだったな」と分析することで、ひとりでフィードバックができます。
 
もちろん私のレッスンのフィードバックを頼っていただくのも大歓迎です!

 
 

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■レッスンプラン一覧
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